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2014年8月の1件の記事

2014年8月18日 (月)

 暁。『夜を三つに分けた第3番目。宵・夜中に続く。現在では、やや明るくなってからを指すが、古くは、暗いうち、夜が明けようとする時。よあけ。あけがた。』広辞苑より。


 この字を見ると、『あかつき』と読む人が多数であろうが、小生は20年ほど前から『さとる』と読んでしまう。


 彼との出会いは大学時代。英語の授業を受けるためだけに設けられたクラスが同じであった。最初から仲が良かったわけではないが、彼の面白さに気付くまでに、多くの時間はかからなかった。

 クラスのリーダー的存在の男を中心に、彼も私も集まり、いつしか一緒に焼き肉を食べたり、酒を飲むようになった。大学を卒業して15年が経過した現在でも、年に1回は男数人で集まり、みんなで一緒に酒を飲んでいる。


 あれは大学4年の頃であろうか。その仲間の男3人で、酒を片手に彼の家を訪問した。私の記憶が確かであれば、事前の連絡をしていない突撃の訪問だった。

 家に入り、酒を飲み、将棋や麻雀をやったような記憶があるが、酔っていたので曖昧だ。始発が動くまでお邪魔した記憶だけは確かに残っている。


 『明日の朝、答練があるから帰ってくれ。』


 彼は大学在学中から公認会計士の資格を取得するため、資格の学校にも通っていた。本来ならば、答練のための勉強をするべき時間に、勉強の邪魔だけではなく、寝る時間すら奪った馬鹿な男3人。今となっては笑い話かもしれないが、恨まれていてもおかしくはない。

 一睡もせずに夜が明け、まさに暁の時間帯に彼の家を出発し、徒歩10分ほどの横浜駅へ男4人で歩いて行く。駅に到着し、またな!とお別れ。馬鹿3人衆は各々の電車の改札へ向かい、彼は専門学校へと向かっていった。

 歩いて行く彼の背中を見たとき、敗北感と罪悪感に襲われた。まじめに勉学に励み、将来を見据えて資格の取得を目指す男がいるというのに、自分はパチスロ等に明け暮れ、将来を考えることすら放棄している。

 これではダメだ。自分もまじめに頑張らなければ、遠い将来で差が広がってしまう。そう思った。

 その日から、己の重い腰を上げるまでに丸1年を要してしまったが、自分は税理士の資格を取得しようと一念発起し、現在に至る。まだ税理士の資格は取得できていないが、あの日の想いのおかげで現在の仕事に就くことができた。そう、すべては彼のおかげなのである。


 最後にもう一つ、彼に懺悔したいことがある。数年前、彼の披露宴に招待され、参加する予定であったのだが、前日にインフルエンザを発症し、急遽欠席してしまったこと。本当に申し訳ない。

 そして、この文章を書いていて思い出した。それは、その披露宴で渡すはずであったお祝いをまだ渡していない。今更感が否めないのだが、来年の新年会で会った時に渡すことにしよう。

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