« 辛口 | トップページ | 40年 »

2015年7月17日 (金)

反町たんたん

2015年7月17日(金)

 台風11号が四国に上陸し、台風から遠い関東地方でも、時より強い風雨が吹き付けた。

 悪天候の中、無事に外回りの仕事を終え、いわゆる花の金曜日。今日は外で日本酒を飲んで帰る予定だったのだが、相手にドタキャンされてしまった。残念無念。

 さて困った。一人で寂しく晩メシを食ってやろうじゃないか。京浜急行の神奈川駅で下車し、目当ての人気ラーメン店へと、ひたすらに歩く。ようやく見えてきたが、灯りが無い。シャッターに貼ってある紙を見れば、台風の影響により臨時休業だそうで、本日2度目の残念無念。

 その近くの他のラーメン屋は、外から店内を見るだけで通過。もういいや。腹が減っては戦が出来ぬ。が、戦はしないから腹が減ってても良い。

 そんなくだらないことを考えながら、晩メシを諦めて反町駅周辺に到着した頃、あの店が脳裏をよぎる。

 反町たんたん。そうだ!たんたんに行こう。

 思い出の味である『肉ネギ炒め』とライスを注文した。

 2001年。専門学校の新人講師だった頃、月木の夜の講義が終わると必ず、先輩や同僚と一緒にこの店でメシを食べて帰っていた。

 授業が上手くできない、次の講義の準備が進まない、そんな悩みを聞いてもらっていたことを思い出す。

 あの頃は、兎に角つらくて、苦しくて、逃げ出したくて、それなのに今になって思い出すと日々が楽しくて、充実してて、懐かしく感じてしまう、なんとも不思議な4年間だった。

 この店を最初に教えてくれたのは時田先生。当時の社歴で言うと私より3つ上。職場では上司からも後輩からも愛される人で、私にとって憧れの先輩だった。

 その時田先生が病でこの世を去って、もう4年半の月日が流れた。教えてもらったことは今でも自分の教訓として生きているし、あの笑顔も忘れない。

 私が時田先生を超えることができたのは、年齢だけだ。

 肉ネギライスを食べていたのは、たった10分ほどの時間だったが、多くの思い出が蘇り、14年前にタイムトラベルしたかのような、そんな不思議な金曜日の夜。

« 辛口 | トップページ | 40年 »

その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 辛口 | トップページ | 40年 »